学生自動車レース、EVめぐる戦い 支援企業は「人材獲得」も狙う
大平要
大学生チームが設計、製造したレーシングカーの性能を競う「学生フォーミュラ日本大会」(自動車技術会主催)が9月9~14日、愛知県常滑市で開かれた。近年増えている電気自動車(EV)チームの動向に注目しながら、大会を楽しんだ。
あと1周――。名古屋工業大学4年の松山寛子さん(22)は、コースの外から祈るようにマシンを見つめていた。
1周約1キロのコースを20周走って耐久性などを競う大会の目玉「エンデュランス」。ドライバーは、電池切れや異常発熱を気にしながら、慎重に走ってきた。マシンが静かに速度を上げる。
電池がカギ、調達へ奔走も
最後の1周で、ベストラップ…