エネチェンジの不適切会計、なぜ起きた? 丸岡智也・現CEOに聞く
聞き手=松浦新 座小田英史
岸田文雄政権肝いりのスタートアップ育成事業をめぐり、官製ファンド「産業革新投資機構」(JIC)が約40億円を出資したエネルギー関連会社「エネチェンジ」で、売上高を水増しする不適切な会計処理があった。問題の発覚時に最高会計責任者(CFO)として同社に入り、9月から最高経営責任者(CEO)を務める丸岡智也氏が朝日新聞のインタビューに応じた。
――問題をいつ知りましたか。
「2月に監査法人から外部通報があった旨の連絡を受けた。監査法人がデジタルフォレンジック(PCなど電子媒体の調査)をすることになり、何も検出されなければ、監査意見をもらえると思っていた。調査の結果、前CEOがSPC出資者に資金支援していることがわかった。取締役会にも報告されていないことで、大きな問題になると思った」
「最初は赤字でも、普及とともに黒字転換していく」
――なぜ、EV充電事業に会…