前回爆発した民間ロケット、12月14日打ち上げへ 衛星載せ再挑戦

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石倉徹也
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 今年3月、初号機の打ち上げに失敗した小型ロケット「カイロス」の2号機について、宇宙ベンチャー「スペースワン」(東京)は9日、12月14日午前11時から午前11時20分、和歌山県串本町の発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げると発表した。搭載する衛星を軌道に投入できれば、民間ロケットとして国内初となる。

 初号機は3月13日、打ち上げ約5秒後に爆発した。同社は8月、爆発の原因について、ロケットの速度の予測値に不具合があり、事前の飛行範囲を外れたため、飛行を中断させたと発表。改善を図り、2号機を12月に打ち上げるとしていた。

 2号機には衛星5機を載せる予定。初号機の時と同様、発射場近くには見学場が設けられ、チケット発売もされる見込み。打ち上げの予備期間は12月15日から同27日。

 カイロスは、全長約18メー…

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この記事を書いた人
石倉徹也
科学みらい部
専門・関心分野
数学、物理、宇宙・天文
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    藤井涼
    (UchuBiz編集長)
    2024年10月14日18時3分 投稿
    【視点】

    同社によれば、自律破壊の原因は、打ち上げ前に固体燃料サンプルを分析した際の予測よりも、第1段の推力が数%ほど不足していたことでした。自律破壊でなければ正常に飛行し続けた可能性が高かったと説明しています。1号機では、飛行正常範囲を厳しく設定し

    …続きを読む