単発で短時間の仕事ができる「スポットワーク」をめぐり、企業と働き手をつなぐアプリ事業者が働き手の利用を無期限に停止したことに対して、厚生労働省が指導していたことがわかった。連絡なく仕事にいかない、いわゆる「無断欠勤」をすると無期限でアプリが利用できなくなる仕組みで、職業安定法に違反するとしている。一部の事業者は見直しを進めている。
スポットワークは、スキマバイトとも呼ばれ、スマートフォンのアプリで働き手と雇い主をマッチングする。働き手は、空き時間を利用して面接なしで働くことができる。
利用者は急速に増えており、スポットワーク協会によると今年10月時点で、「タイミー」など主な4社のサービスに登録した働き手の数は、延べ2千万人に達した。この1年で倍増した。
こうしたアプリでは、連絡せず仕事に就かないと、その後は無期限でアプリから応募できなくなる決まりにしているケースがある。ほかに、働き手が仕事を直前にキャンセルすると「ペナルティーポイント」がつき、ポイントが一定水準を超えると利用が制限される決まりもあるという。
アプリ運営事業者は「求人企…