「ロシア軍所属」の北朝鮮兵、実戦投入ありうる? 元陸将補の分析

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聞き手・牧野愛博
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 ウクライナ国営通信ウクルインフォルムは15日、計3千人の北朝鮮兵がロシア軍の複数の部隊に所属していると報じました。在韓国の防衛駐在官を務めた鈴来洋志・元陸将補は「北朝鮮軍の派兵が事実としても、最前線への投入は難しいのではないか」と語ります。

【連載】読み解く 世界の安保危機

ウクライナにとどまらず、パレスチナ情勢や台湾、北朝鮮、サイバー空間、地球規模の気候変動と世界各地で安全保障が揺れています。現場で何が起き、私たちの生活にどう影響するのか。のべ250人以上の国内外の識者へのインタビューを連載でお届けします。

 ――北朝鮮軍はどのような兵士を派遣すると考えられるでしょうか。

 北朝鮮軍は総兵力約128万人で、部隊の種類によって士気や練度は異なります。まず、韓国と対峙(たいじ)する前方4個軍団の兵力は引き抜けないでしょう。

 北朝鮮は弾道ミサイルをロシアに送っていますから、ミサイルを扱う戦略軍を派遣することはありえます。戦えば、データも取れます。戦果や不発弾の割合などの情報を収集することは、今後の改善につながります。

 金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記が最近、軍需工場を視察した際、品質管理規定の秩序を確立することを要望しています。ロシア軍から不発弾の割合を減らすよう要求された可能性もあります。

 また、首都などで建物や橋などの建設にあたっている国防省に属する工兵部隊も派遣できるでしょう。

記事後半では、北朝鮮の狙いについても語っています

「兵士を消耗品扱いすれば、金正恩氏への忠誠心低下も」

 ――ロシア軍が大量の死者を…

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この記事を書いた人
牧野愛博
専門記者|外交担当
専門・関心分野
外交、安全保障、朝鮮半島
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    遠藤乾
    (東京大学大学院法学政治学研究科教授)
    2024年10月19日9時5分 投稿
    【視点】

     ウクライナのブダノフ国防相情報局長によると、11000人の北朝鮮兵がロシアで戦闘準備をしており、全体像は分からないとしつつ、最初の2600人がクルスクに投入されるとの見通しを示した。  この記事を読むと、それらが一気に前線に投入され、ウク

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