人口10万人あたりの医師数 埼玉は万年最下位 そのわけは
厚生労働省は医療機関で働く人口10万人あたりの医師数を都道府県別にまとめ、2年ごとに公開している。データを確認できる1996年以降、埼玉は万年最下位だ。
厚労省は今年1月、地域ごとの患者の流出入数や医師の勤務実態などを勘案し、より実態に迫った「医師偏在指標」の最新版を公表した。そこでも埼玉は「医師少数県」に分類されている。首都圏1都3県で最も指数が低く、東京の約半分にとどまる。
埼玉県行田市の病院の非常勤内科医で、医療と社会の問題を研究・発信するNPO法人「医療ガバナンス研究所」の上昌広理事長は、県内の医師数の少なさについて「トップクラスの教育を受け、医師をめざす受験生はいるが、受け皿となる国公立大学の医学部がないため」とみる。
「埼玉都民」の現在地とは
東京より生活費が安く、暮らしやすい。そんなイメージから埼玉に移住し、都内に通勤・通学する「埼玉都民」は多いですが、利点ばかりではないようです。選挙を機に考えませんか。
県西部に私立の埼玉医科大学があるが、6年間で計約3700万円と学費が高い。所沢市の防衛医科大学校も卒業後9年間の自衛官任官が義務で、拒否すると数千万円を国費に戻し入れる必要が生じ、一般的ではない。
県内でそれほどお金をかけず…