超高音の超絶技巧、溶け合う音色 全日本吹奏楽コン中学後半レビュー

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河原田慎一
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 全日本吹奏楽コンクールの中学生の部は、19日午後に始まった後半に出場した15団体も客席を沸かせた。クラシックの名曲から超絶技巧を披露する吹奏楽のオリジナル曲まで、多彩な演奏を披露した。

 自由曲でナポレオンの生涯を描いた「リュミエール・エテルネル」を奏でた小平市立小平三(東京)は、複数の楽器が群をつくって絡み合いながら、様々な場面を表現していく演奏だった。

 クラリネットやソプラノサックスの息の長いフレーズからクライマックスの金管中低音まで、圧巻の音色で金賞に輝いた。

 出雲市立大社(島根)は自由曲に豪華客船タイタニック号の事故を題材にした「マードックからの最後の手紙」を選んだ。

 トロンボーンや木管低音が安定したハーモニーで支えつつ、フルートやクラリネットが航海士の手紙に込められた心情を、表情豊かにうたった。結果は銅賞だった。

 南砺市立福野(富山)は、自由曲で19世紀に英国を治めたビクトリア女王を描いた「ラ・レーヌ・ヴィクトリア」を演奏した。コラールのような調和のとれた和声進行にのせて、ホルンやユーフォニアムがのびやかにうたった。

 トランペットやトロンボーン…

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