第5回受験後に不登校、相次ぐわけ「偏差値しかみない親は…」専門家の警鐘

有料記事合格、のちに不登校

聞き手・高浜行人
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 中学受験高校受験を経て進学校に入学したのに、不登校になり、退学せざるを得なくなる。そんなケースが後を絶たない。なぜ起こるのか。防ぐにはどうすればいいのか。スクールカウンセラーの経験もある諸富祥彦・明治大教授(学校臨床心理学)に聞いた。

 ――進学校で不登校になる背景は。

 試験で選別されて同じような学力の生徒が集まるため、入学前にどれだけ勉強ができても、成績が低迷するリスクがあります。大学進学を見据えて、生徒の能力の中でも学力が重視されがちな雰囲気もあり、挫折感や劣等感を感じやすい状況にあります。

 宿題が大量に出たり、準備すべき試験が多かったりして、学習量を確保できずについて行けなくなるリスクもあります。中高一貫校なら6年間、同級生が変わらないので、学力による序列が固定化する傾向もあります。入学後に学力が急に上がることは少ないからです。

 ――受験して入った学校を不登校になるケースは多いのでしょうか。

 特に私立は中退率といった自校に「不都合」な数字を出さないので不透明ですが、学力や進学を巡る悩みが不登校につながりやすいと言えるでしょう。

 実際、そうしたケースについての相談を受けることがよくあります。

記事の後半では、リスクを避けるための学校選びの具体的な方法について助言があります。

 ――相談というと。

 公立中でスクールカウンセラ…

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この記事を書いた人
高浜行人
東京社会部|教育班キャップ
専門・関心分野
学校教育、受験、教育行政
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    高橋真樹
    (ノンフィクションライター)
    2024年10月27日17時7分 投稿
    【視点】

    私は高校も大学も、第一志望の学校に合格しました。受かった時は、浅はかにも、これから明るい展望が開けるものとばかりに思い込んでいました。 しかし高校生活は毎日通うのも苦痛となり、なんとか卒業はしたものの、今振り返っても人生の暗黒時代と呼べる

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    内田良
    (名古屋大学大学院教授=教育社会学)
    2024年10月28日3時43分 投稿
    【視点】

    子供はいかなる要因により不登校になっていくのか。多角的な観点からの分析結果が、2024年3月に公表されました。公益社団法人「子どもの発達科学研究所」が、文部科学省の委託事業として、吹田市(大阪府)や府中市(広島県)など4つの自治体の協力を得

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