「負けたら終わり」維新と公明が激しく火花 関西で初の全面対決
選挙サンデーの20日午後。京阪守口市駅前の広場や歩道橋は人であふれかえっていた。選挙カーの上に立った公明前職の伊佐進一氏(49)に、男性が「頑張れ!」と両手の拳を突き上げると、これに呼応するように聴衆から次々と歓声があがった。応援に駆けつけた石破茂首相の姿もあった。
大阪市北東部と、隣接する門真、守口両市からなる大阪6区は、公明が「常勝」と誇る関西のなかでもとりわけ伝統的に強い選挙区だ。1996年衆院選で小選挙区比例代表並立制が導入されて以降、新進党時代も含めて敗れたのは旧民主党への政権交代につながった09年衆院選の1度だけ。同年以降、毎回10万票程度の得票を維持し、府内の比例得票が最多の選挙区でもある。
そんな同区にあっても、当初は「勝負にならないかもしれない」(府本部幹部)との悲観的な見方が広がっていた。今回初めて、関西で日本維新の会と全面対決することになったためだ。
大阪6区候補者一覧
月足 舞子 33 参政 新 派遣社員
西田 薫 57 維 新 〈元〉府議
渡司 考一 72 共 新 〈元〉大阪市議
伊佐 進一 49 公 前(4)〈自〉 〈元〉厚労副大臣
福留 陽子 55 立 新[比] 〈元〉コンサル
届け出順。敬称略。氏名の後は投開票日(27日)時点の年齢。[比]は比例区と重複立候補。()内の数字は当選回数。〈〉の中の政党は推薦。
共存から一転、全面対決に
国政では与党と野党、第4党…
- 【視点】
大阪での公明と維新の対決は、双方に弱みがある中での我慢比べのような構図になっている。 まず公明について言えば、元々自公協力を前提に公明が小選挙区から立っているわけだが、自民支持層が公明候補に投票する「歩留まり」が悪い。これはどこの公明選挙
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