「ベアを念頭に」経団連、来春闘の指針案 賃上げ定着「社会的責務」

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木村裕明
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 経団連は2025年の春闘の指針に「(賃金体系を底上げする)ベースアップを念頭に置いた検討が望まれる」と盛り込む方針を固めた。賃上げの勢いを定着させることが企業や経団連の「社会的責務」だと指摘。様々な賃上げの手段の中で、ベアを優先的に検討するよう会員企業に促す。

 春闘指針として来年1月にまとめる経営労働政策特別委員会(経労委)報告の原案に明記した。来週開く経労委の会合で示す。

 24年春闘での経労委報告は「ベア実施を有力な選択肢として検討することが望まれる」としていた。物価上昇が続く中、働き手の生活水準の維持と人材の確保・定着の観点から、25年はベアを優先すべき賃上げ手法という位置づけに高め、実施を強く呼びかける。

 経団連の集計によると、24…

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この記事を書いた人
木村裕明
経済部|財界・民間企業担当
専門・関心分野
企業経営、働き方、ダイバーシティー、企業による社会課題解決、障がい児・者との共生社会