琵琶湖で鍛え世界で活躍 勇さんの発掘!おうみびと

聞き手・ユーストン代表 川本勇
[PR]

 湖国を盛り上げる若きリーダーを紹介する「勇さんの発掘!おうみびと」。今回は、琵琶湖の波と風を相手に日々練習を重ね世界のレースにも参戦するウィンドサーファー・斎藤雄悟さん(22)です。

 ――所属先は?

 同志社大学の「ボードセイリング部」に所属しています。近江八幡市内の湖岸を拠点に土日含めて週5日ほど練習しています。大学のキャンパスよりも琵琶湖に通っている感じですね。

 ――今年7月には国際大会で優勝?

 ハンガリーのバラトン湖で開催された世界選手権に日本代表として出場してきました。目標としていた大会だったのでそれを達成することができた瞬間はすごい高揚感にあふれました。表彰式の際には国歌が流れ日本代表として活躍できたことをとても誇りに感じましたね。

 ――競技の内容とは?

 現在、日本の学生連盟で採用されているテクノ293というクラスの競技です。風上に向かってジグザグに進み、ブイを回る速さを競います。風が吹くと自分のスピードも上がって風と一体化して海面を切るような滑走がすごく気持ちがいいです。一方、なぎの時は「セイル」という部分を動かして自分で風をつくって進んでいくことになるので体力勝負になります。

 ――琵琶湖はウィンドサーフィンにぴったり?

 関西圏だと琵琶湖がメジャーですね。琵琶湖でのトレーニングは、より浮力が得られる海水とは違い淡水なので、負荷をかけたようなトレーニングができます。道具への塩害も避けられます。

 ――この競技を通じて得たものとは?

 ウィンドサーフィンは個人競技に分類されるので、良くも悪くも自己責任になります。自分で風を読みつつコースなどを決定し、その結果がどうであれ自分に返る面で、しっかり目標ややるべきことを決めて実行するという自立心が身に付いたかな、と思います。風を読む知識以外にも自分の体力や精神面のコントロールも必要です。

 ――滋賀・琵琶湖への思いとは?

 このスポーツに出会ってからずっと琵琶湖に通う中で、風や天候など色んな琵琶湖を体験してきました。大会で表彰されたり活躍できたりしたのは琵琶湖で練習できたおかげだ、と思っているので、とても愛着があってまさに自分にとって「マザーレイク」のような感覚があります。

 ――ご自身の未来像は?

 安定した生活を送ることです。というのも、お金のかかるこのスポーツを続けるのに小さい頃から親が自分に投資してくれたので、将来自分が家庭をもったときにも同じようにできればな、と思います。また、社会人になっても国スポなどの大会へ出場し、挑戦し続けていきたいと思っています。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません