事業費の高騰で再開発計画の見直しが迫られている東京都中野区の「中野サンプラザ」について、区が使い続けた場合の収支を試算する方針であることがわかった。解体予定の中野サンプラザの存続を求める声が強まる中、使い続けた場合のコストを示すことで再開発への理解を得たい考えだ。
複数の区関係者が明かした。再開発事業の見直し方針を2025年3月に示した後、試算を出す考えだ。事業見直しのスケジュールを踏まえつつ、修繕費や再利用した場合に得られる利益などを試算するという。
中野サンプラザは23年7月の閉館からすでに1年以上が経過。区関係者によると建物内の電気や下水道の老朽化が進んでいるとみられる。
区は18年に、建物を15年…