保護主義化で世界GDP1.3%押し下げ G20サミット結束なるか

有料記事トランプ再来

ワシントン=榊原謙
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 主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が18日、ブラジルのリオデジャネイロで始まった。世界経済は減速傾向にあり、トランプ前米大統領の返り咲きが不確実性を増す。世界GDP(国内総生産)の85%を占めるG20の結束が求められる局面だが、保護主義的な動きは強まる一方だ。

 G20サミットは2008年の金融危機をきっかけに、世界経済の安定をめざして始まった。今回は、国際通貨基金(IMF)がサミット直前に公表した報告書で「G20の成長見通しはこの数十年で最も弱い」と警鐘を鳴らすなかでの開催だ。

 24年のG20の実質経済成長率は3.4%。第2次トランプ政権が発足する25年は3.2%に下がり、同氏が退任する29年は3.0%に落ち込む見通し。コロナ禍前の00~19年の平均(3.7%)を下回り続ける。

 成長エンジンだった新興国経…

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この記事を書いた人
榊原謙
アメリカ総局|米国経済担当
専門・関心分野
米国経済、世界経済
トランプ再来

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