中国自動車市場、日米欧系が総崩れ 現地メーカーの安いEV急伸

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ニューヨーク=真海喬生 北京=鈴木友里子
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 世界最大の自動車市場である中国で、日米欧など外資メーカーが軒並み苦戦している。かつては外資系の車が人気を集めていたが、現地メーカーの安価な電気自動車(EV)に押されてシェアが急低下。事業縮小が相次ぐ。

 6日に出そろったトヨタ自動車ホンダ日産自動車の1~11月期の中国での新車販売台数は、前年同期比で7.7~30.7%減った。

 中国の乗用車市場情報連合会によると、中国市場での現地メーカーの販売台数シェアはコロナ禍前の2019年の37.9%から24年(1~10月)には59.7%まで急拡大。この間、ドイツ系メーカーは25.0%から18.1%に、日系は21.9%から13.9%に、米系は8.4%から6.0%に、それぞれ落ち込んだ。

 中国政府はEVやプラグインハイブリッド車(PHV)など電池を活用した「新エネルギー車」を推進。特にEVは、ガソリン車に比べ部品が少なく参入しやすいため新興の中国メーカーが台頭した。そのあおりを受け、外資系が得意としてきたガソリン車の販売が落ち込んでいる。

 EVは航続距離など車として…

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この記事を書いた人
鈴木友里子
中国総局|中国経済担当
専門・関心分野
中国経済、日中関係