葛飾北斎も通った墨田区の法性寺 書家のふすまアートを無料公開

佐野楓
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 江戸時代浮世絵師・葛飾北斎が信仰したことで知られる東京都墨田区の柳嶋妙見山法性寺で7日から、盛岡市在住の書家・沢村澄子さん(62)が制作したふすま28本が8年ぶりに公開される。11日まで。

 作品は2014~16年にかけて制作。檀家(だんか)が法事などで使う部屋のふすまに、沢村さんが平仮名や片仮名、漢字で書いた「いろは歌」や法華経などが記されている。

 沢村さんは空間全体を作品とする「インスタレーション」を手がける。大きな作品を作れる場所を探していた際、芸術支援に力を入れていた寺が協力したという。コロナ禍でふすまは寺で保管されていたが、同区で開催中のアートプロジェクト「隅田川 森羅万象 墨に夢」に合わせて再公開された。

 公開は午前9時~午後4時で、入場無料。沢村さんは「ふすまを開けた先に新しい世界が広がる感覚を堪能してほしい」と話している。

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