憲政記念館から考える三権分立 議会制民主主義は鍛えられるか

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政治部長・松田京平
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 特別国会が開かれていた11月中旬。衆議院憲政記念館の議場体験コーナーで、見学の高校生が国会における採決、記名投票のシミュレーションに挑んでいた。引率の教員が生徒一人ひとりの名前を点呼。演壇に向かって左から登壇し、白票(はくひょう)(賛成)か青票(せいひょう)(反対)のどちらかの木札を事務局職員に手渡し、右から降りていく時計回りの「堂々巡り」といわれる採決だ。

 「投票総数33 可とする者14 否とする者19 よって本法案は否決されました」

 「議場」から拍手と歓声が上がった。憲政記念館の青山卯女(うめ)館長によると、この場で行う生徒たちの採決は、なぜか「否決」が多いのだという。

 衆議院憲政記念館は議会開設…

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この記事を書いた人
松田京平
政治部長
専門・関心分野
政党政治、選挙、地方自治