飲酒事故から4年、「忘れないため話す」 元TOKIO山口達也さん

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富田祥広
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 「4年前の9月22日、私は飲酒運転をしました。そして事故を起こしました。死んでいたら、あるいは誰かを殺していたら、私は今日ここに立っていないと思います」

 ステージでマイクを握り、照明の光に照らされる。かつてメンバーたちと浴びた華やかなスポットライトとは異なり、客席の約450人は静かに耳を傾けている。

 「私はアルコール依存症です。これを克服する方法はひとつしかない。アルコールを一生、一口も飲まないことです」

 11月24日、鳥取市内のホール。バンドグループ「TOKIO」の元メンバー山口達也さん(52)は言葉に力を込めた。

焼酎をダブルのロックで5杯

 16歳で旧ジャニーズ事務所に入った。酒を飲み始めたのはTOKIOとしてデビューする前の20歳のころ。「ウーロンハイやレモンサワーを3杯飲んだら朝まで楽しくカラオケを歌えました」

 飲む量はだんだんと増え、仕事が忙しくなっても連日飲みに出かけた。「先輩や後輩と手っ取り早く仲良くなれる。酒が真ん中にあれば友だちがどんどん増えた。本当に楽しかった」。寝坊して仕事に遅刻したり、二日酔いで現場に行ったり。「しょうがないな」と笑い話にされれば、許されたような気分になった。

 「酒がなくなるとそわそわす…

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この記事を書いた人
富田祥広
鳥取総局
専門・関心分野
社会、ルポルタージュ