空手の危険な打撃、子どもをどう守る? リーグ戦で主体性育む試みも

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塩谷耕吾 中小路徹
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 九州で行われた小学生の空手大会での危険な打撃が問題になった。競技の安全性に疑問の声も上がる中、空手界はどう対応しているのか。

 今年11月、ある空手の動画がSNSに投稿され、波紋を呼んだ。宮崎県内でトーナメント形式で行われた、全国大会につながる小学生の大会。試合が止まり、背中を見せた男子選手の側頭部に、対戦相手の男子選手が蹴りを入れる衝撃的な内容だった。

 大会は直接打撃を加える「フルコンタクト」ルールで、拳による顔面への打撃は禁止だが、蹴りは認められている。動画には、側頭部を蹴る直前にコーチと思われる人物が発した「行け!」という声や、蹴られた選手がうずくまって動かない状態を放置して審判団が協議する様子も入っていた。不適切なコーチング、安全対策や危機管理に乏しい大会運営などに、多くの批判が集まった。

 動画を投稿したのは、関東在…

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この記事を書いた人
塩谷耕吾
スポーツ部|五輪、柔道、ボクシング
専門・関心分野
五輪、スポーツビジネス、ベッティング、井上尚弥
中小路徹
編集委員|スポーツと社会
専門・関心分野
スポーツと社会、サッカー、朝鮮半島