イチゴが赤くならない原因は? 相談に答える「農業特化型」生成AI

有料記事

川原千夏子
[PR]

 農業の分野でAI(人工知能)の導入が本格化している。農業に特化した生成AIが開発され、画像認識AIを搭載した収穫ロボットの販売も始まっている。

 昨年12月下旬、三重県農業研究所はイチゴの収穫期を迎えていた。主任研究員の杉村安都武(あとむ)さんがスマートフォンのアプリに、県が開発した品種「かおり野」の苗が育つ時期に必要な注意点を教えてと質問を入力すると、数分で回答が文章で示された。

 吸水力が高い品種なので乾燥すると生育が止まりやすく、県内で広く栽培される別の品種「章姫(あきひめ)」より多めの水やりが必要なこと。さらに8月中旬以降は窒素が多くなりすぎないようにすることや肥料管理の注意点などを、360字で教えてくれた。

 このアプリは、農研機構(茨…

この記事は有料記事です。残り1514文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【初トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

  • commentatorHeader
    吉川ばんび
    (作家・コラムニスト)
    2024年12月31日13時0分 投稿
    【視点】

    一次産業に関わる方に話を伺うと、必ず飛び出すのが人手不足の問題です。少子高齢化や国による補助の少なさからなり手不足が深刻化しているのが現状ですが、AI技術が導入されて業務効率が格段に上がることで生産者の負担が軽減されるのは素晴らしいことです

    …続きを読む