イスラエルの航空会社がモスクワ便を運休 旅客機の撃墜報道が影響か

ウクライナ情勢

中川仁樹
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 カザフスタンでロシア行きの旅客機が墜落した事故を受け、イスラエルの航空会社「エルアル」が、テルアビブ―モスクワ便を1週間運休すると、複数のロシアメディアが伝えた。ロシア側がミサイルを誤射して撃墜した可能性が報道され、安全面の懸念があると判断したとみられる。今後、他の航空会社も続く可能性がある。

 墜落したのはアゼルバイジャン航空機。ロイター通信などが26日、アゼルバイジャンの情報筋の話として、ロシアの空港に着陸しようとした時、周辺にドローン無人機)が飛来しており、誤って発射されたロシアの地対空ミサイルで機体が損傷したと伝えていた。

 旧ソ連構成国のアゼルバイジャンはロシアの友好国。両国から事故原因に関する公式の発表はないが、誤射が事実なら大きな衝撃となる。

 ロシアでは、モスクワ周辺もウクライナ軍のドローンにたびたび攻撃されている。ドローンと航空機が接近したとの情報が流れたこともあり、空の安全への懸念が強まっていた。

 アゼルバイジャン航空機は25日、バクーからロシア・チェチェン共和国のグロズヌイに向かっていたが、機体に不具合が発生。カザフスタン西部のアクタウ近郊に墜落し、乗員乗客67人のうち38人が死亡した。

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