団子、どら焼き、おせんべい 無印良品が日常のお菓子を見直す展覧会
団子、まんじゅう、おせんべい。暮らしのなかで愛されてきたお菓子から、地域と自分たちのつながりや文化を見つめ直す展覧会「愛すべき日本のお菓子展」が、JR大阪駅北の商業施設・グランフロント大阪内の「無印良品 Open MUJI」で開かれている。
会場には、全国の菓子屋さんから選ばれた90点が、写真パネルで並ぶ。古いものでは室町期からとの説がある山口の「外郎(ういろう)」、新しくは島根・松江の老舗が昨年発売した寒天製「琥珀(こはく)糖」。どら焼きの仲間だけで6点。それぞれ解説に加え、展示に協力した料理家の長尾智子さんが「けし餅」に濃いめの煎茶、「粟(あわ)おこし」に生姜(しょうが)入りミルクティーと、合わせる飲み物を提案している。
使う材料の種類は米、砂糖、小豆、小麦と少なく色合いも地味だが、味わいのバラエティーは豊か。おいしいもの、楽しいものを作ろうという工夫が伝わってくる。長尾さんは「華やかなお菓子が全盛のなかで、残っているのは大切に思うひとがいたから」と話す。「身近にあるものを、大切にする意味を考える機会になるとうれしい」
会場には、来場者にお菓子のどんなところが好きか書いてもらうコーナーも設けた。企画を担当する良品計画の三浦彰子さんは「移動の多い年末年始、懐かしいお菓子、知らないお菓子と出会う場になれば」と話す。
2025年1月19日まで。入場無料。「Open MUJI」はグランフロント大阪北館4階。開場時間や休みは「無印良品」店舗に準じる。
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