市場に出回らない「幻」の納豆 高校野球の強豪校、金足農が作る逸品
「金農(かなのう)納豆」
これを聞いてピンと来る人は相当な納豆通だ。市場には出回らない逸品で、入手は困難。この「幻」の納豆を12月13日、秋田市の文具会社「とみや」の社員、原田恵さん(44)は食べてみた。
「食べたのは初めて。大粒なんですけど、ふわっふわで柔らかくて、しっかりとした味でとてもおいしかった。普段、ひき割りか小粒しか食べなくて、大粒は苦手だったんですけど、これならいけます」と原田さん。会社の知り合いからたまたまいただき、完食。すっかりファンになった。
この納豆を作っているのは、秋田県立金足農業高校(秋田市、工藤雅文校長)。甲子園準優勝経験のある野球の強豪校だ。その野球部員や12月に56年ぶりに全国高校駅伝に出場した部員も携わる「金農納豆」は、1989年から製造をスタートしたという。
秘密は地元産「リュウホウ」にあり
全校生徒478人のうち、納豆製造にかかわるのは食品流通科の1~3年生の97人。毎年11月中旬から12月下旬にかけて製造実習を行う。1回の製造実習で300パックを製造。年間製造量は3千パックと貴重な納豆だ。
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