「占領継続でもNATO加盟で終戦」支持増加 ウクライナ世論調査

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ブリュッセル=森岡みづほ
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 ウクライナのキーウ国際社会学研究所(KIIS)は3日、昨年12月の世論調査の結果を公表した。ロシアが一部地域の占領を続けるも、ウクライナは北大西洋条約機構(NATO)に加盟して安全を確保する、という戦争終結のシナリオへの支持が増加。研究所は「安全保障が優先事項になっている」とした。

 調査は2022年5月から継続的に行われている。今回は昨年12月2日から17日まで、ウクライナ国内の計2千人を対象に実施した。

 領土的な妥協に対する設問(回答985人)では、「いかなる状況であれ、領土を諦めるべきではない」と回答した市民は、昨年9~10月の前回調査から7ポイント減少したが、依然51%を占めた。

 一方、戦争終結についての設…

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この記事を書いた人
森岡みづほ
ヨーロッパ総局|北欧・NATO・ICC・ICJ・国連担当
専門・関心分野
人の暮らし、歴史、防衛
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    佐藤優
    (作家・元外務省主任分析官)
    2025年1月5日12時21分 投稿
    【視点】

     NATO加盟とロシアによる一部地域占領の取り引きが成り立つというのはウクライナの非現実的願望に過ぎないと私は見ています。なぜならウクライナがNATOに加盟しないとの保証がプーチン・ロシア大統領が停戦に応じる絶対的条件だからです。いずれにせ

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