(時事小言)高まる核使用リスク 抑止戦略、脱する一歩を 藤原帰一

有料記事藤原帰一の時事小言

[PR]

 夏は平和を祈る季節だ。8月6日の広島、9日の長崎への原爆投下を思い起こす。広島の原爆死没者慰霊碑に刻まれているように、過ちは繰り返さないと誓い、犠牲者を追悼する。広島と長崎の被爆を柱とした戦争で失われた命の記憶が、日本における戦争の記憶の中心だった。

 米ソ冷戦の時代には被爆体験の解釈に政党党派に…

この記事は有料記事です。残り1731文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません