ドラフト会議でPR大使 Jリーガーが自治体の魅力を競い合って発信
サッカーJ2の水戸ホーリーホックの選手たちがホームタウン15市町村に分かれて、各自治体の魅力発信を競い合う取り組みが注目されている。リーグ戦に見立て、シーズン通してPRを続ける工夫がユニーク。Jリーグによる地域社会との連携活動をたたえる「シャレン!アウォーズ」のメディア賞に輝いた。
「おらが街PRリーグ」と銘打った活動は2022年から展開。仕組みはこうだ。
まずJリーグのシーズン入り前の1月に「ホームタウンPR大使ドラフト会議」を開催。15自治体(水戸市、日立市、ひたちなか市、笠間市、那珂市、北茨城市、高萩市、常陸太田市、常陸大宮市、小美玉市、大子町、城里町、茨城町、大洗町、東海村)が、それぞれ我がまちのPR大使に起用したい選手を指名。大使は1自治体あたり2~3人。複数自治体が同じ選手で競合したらクジ引きとなる。
大使に決まった選手は自治体職員らと作戦会議をしてPR方法を練り、1年間通してあの手この手を披露する。SNS発信など活動ごとにポイントが付与され、月ごとに順位が明かされる。シーズン終了後に最終順位が発表され、上位入賞の大使には賞品も出る。
大使は担当自治体でのイベント参加やサイン会はもとより、家族を連れて泊まりがけで名所やグルメスポットを紹介したり、地元で推しのバンジージャンプや陶芸に挑戦して動画配信したり。
「どんな選手がいるのか知らない」
この企画の背景には事情があ…