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結婚20周年の目前で、妻ががんになりました。記者である僕は、妻の負担を減らそうと料理を教わることに。やがて、2人の食事作りは、病気を忘れられるオアシスになっていきました。そんな日々を、妻のイラストやレシピとともにつづります。
作成:2019年12月20日
■僕のコーチはがんの妻 第1話(全16回) 2017年7月、1年間の長期休暇で中米コスタリカを旅している時に、父が急逝した。あわてて帰国して、実家のあるさいたま市のJR大宮駅前でリムジンバスから降りる…[続きを読む]
■僕のコーチはがんの妻 第2話(全16回) 2017年8月17日、悪性黒色腫(メラノーマ)との診断について主治医の説明を受けるため、大阪市内の総合病院の皮膚科に行った。「説明が長くなるので、先にほかの…[続きを読む]
■僕のコーチはがんの妻 第3話(全16回) 2017年8月、妻は腫瘍(しゅよう)があった場所の周囲を切除する手術を受けた。 悪性黒色腫(メラノーマ)の手術後は従来、転移予防のためインターフェロンを定期…[続きを読む]
■僕のコーチはがんの妻 第4話(全16回) 2017年10月、パートを辞めた妻は、「自分へのごほうびや」と、ペルシャじゅうたんに似た天然染料の玄関マットとジノリの洋食器を買ってきた。 10月15日、友…[続きを読む]
■僕のコーチはがんの妻 第5話(全16回) 2017年12月27日、手術は午前11時からの予定だが、正午になっても声がかからない。「待つのはしんどいけど、先生にはちゃんとごはんを食べてからにしてほしい…[続きを読む]
■僕のコーチはがんの妻 第6話(全16回) 2018年正月、目を覚ますと妻は僕の布団に入ってきて「おめでとう。今年もよろしく」と言った。 免疫力をつけるため、正月は大阪市内を歩きまわった。JR鶴橋駅周…[続きを読む]
■僕のコーチはがんの妻 第7話(全16回) 2018年2月15日、大阪国際がんセンターの腫瘍(しゅよう)皮膚科で治療方針を聞いた。 肝臓への明確な転移は2カ所だが、その周囲も病変が見られるため、手術な…[続きを読む]
■僕のコーチはがんの妻 第8話(全16回) 2018年2月、分子標的薬と免疫チェックポイント阻害薬を併用する臨床試験(治験)に参加する前、長崎を旅した。嵐の前のなぎのような4日間だった。 旅行から帰っ…[続きを読む]
■僕のコーチはがんの妻 第9話(全16回) 2018年3月4日未明、妻が救急搬送された。翌日、病室に来た主治医によると、腫瘍(しゅよう)で肝臓が膨らみ、包んでいる膜がひきのばされて痛みを発している。肝…[続きを読む]
■僕のコーチはがんの妻 第10話(全16回) 2018年3月9日、臨床試験(治験)の薬物投与が始まった。しかし、5日後には肝臓の数値が悪化して中断した。通常の治療なら一定程度落ち着いたら再開するが、治…[続きを読む]
■僕のコーチはがんの妻 第11話(全16回) 2018年4月27日、医師から余命を告げられて病室に戻ると、妻は葬式の話をはじめた。 「香典や供花はお断り。会葬御礼は私の好きなユーハイムのビスケット。『…[続きを読む]
■僕のコーチはがんの妻 第12話(全16回) 2018年5月12日、約20日ぶりに外出が許された。 病院の近くの老舗イタリア料理店を妻が予約した。日差しが真夏のようにきつい。「ツツジもほとんど終わっち…[続きを読む]
■僕のコーチはがんの妻 第13話(全16回) 結婚して間もないころから、妻を名前の「玲子」とは呼んでいない。我が家の独裁者だからロシアの権力者にあやかって「レーチン」と呼び、そのうち「チン」になった。…[続きを読む]
■僕のコーチはがんの妻 第14話(全16回) 2018年8月23日、骨のがんに放射線を照射して痛みを緩和するため妻は入院した。 入院2日目の夜、大阪城を望む病棟のサロンで夕食の野菜炒めを食べながら、「…[続きを読む]
■僕のコーチはがんの妻 第15話(全16回) 2018年春に救急搬送で入院した際、「家に帰るためベッドや手すりをつけよう」と言うと、「動けないほど苦痛がひどいなら病院の方が安心できる。気を使っちゃうし…[続きを読む]
■僕のコーチはがんの妻 第16話(全16回) 2018年9月23日は千葉県に住む妻の姉が泊まってくれた。足をマッサージする義姉に、「お姉ちゃん、しんどいからええよ。コイツにやらせたらええ」と僕を指さす…[続きを読む]
■僕のコーチはがんの妻 連載後記 妻は最後に家にもどる直前、何かを決意したように目を見開いてこう言った。 「ミツルが書かないなら、私が在宅の体験を新聞に書こうか? 闘病記とかはいやだけど、在宅医療のこ…[続きを読む]
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