春を迎える冬芽たち
親木の足もとに幼木の頂芽は緑の芽鱗に守られて冬芽。
小さいと言えどもゴツゴツ逞しい短枝から覗く、これが鷹の爪!
「年越し」超えて「冬越し」する古い葉の元に、ヤマコウバシ(山香ばし)の新芽は細筆の毛先のよう。
陽気な踊り手はヤマウルシ(山漆)の頂芽。密な短毛におおわれて乾燥と低温から来春の成長を保障します。側芽は未だ小さな球状。今年の葉が落ちた跡=葉痕の上縁に待機しています。
もっと毛深いのがヤマハゼ(山櫨)、上のヤマウルシに比べると毛の長さがこんなにも違う。色も赤っぽく光沢が見えます。葉痕の中に見える維管束痕の揃い方は、ヤマウルシの方がより整列してV字型に並んでいる感じです。果実の頃は果皮に毛があるかどうか-ヤマハゼは毛がある―で区別しますが、それは雌株に限ったこと。冬芽の時期が良く分かりますね。
冬芽と言えば。。。ウスノキ(臼の木)は外せませんね。
緑の一年枝、紅い芽鱗、に加えて今は紅葉の葉も残ってよりカラフルです。
「見るものが乏しい」と思われがちな冬の森。落葉樹たちの素の姿、春待つ冬芽は魅力です。
相生山の四季を歩く会は1月12日(日)が歩き初め。詳しくは こちら。
樹木に習って、新しい芽(眼)に希望託して、元気に歩きます。
by アイ