野口さん搭乗の宇宙船、打ち上げ成功 民間初の運用飛行

有料記事

ケネディ宇宙センター〈フロリダ州〉=香取啓介
【動画】米民間宇宙船クルードラゴン、初の運用飛行 野口聡一さんISSへ
[PR]

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の野口聡一飛行士(55)ら4人を乗せた米国の新型民間宇宙船「クルードラゴン」が米東部時間15日(日本時間16日)、フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられた。宇宙船は約10分後、予定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。国際宇宙ステーション(ISS)に向かう初の運用飛行で、4人は半年ほど滞在する。

 野口さんの飛行は10年ぶり3度目。米スペースシャトル、ロシアのソユーズ宇宙船に続き、3機種目の宇宙船となった。クルードラゴンに米航空宇宙局(NASA)以外の飛行士が乗るのは、5月の試験飛行を含めて野口さんが初めて。ISSでは、日本の実験棟「きぼう」でiPS細胞を使った実験をしたり、超小型衛星を放出したりする。

 クルードラゴンは、ISSへ飛行士を往復させられる初の民間宇宙船。米宇宙企業スペースXが開発した。米東部時間午後7時半ごろ(日本時間16日午前9時半ごろ)、同社のファルコン9ロケットで打ち上げられた。上空約400キロの軌道を回るISSに到着するのは日本時間で17日午後の予定だ。スペースシャトル以来9年ぶりの米国の有人宇宙船として、人を乗せた試験飛行を5月に成功させ、NASAが今月10日、正式な宇宙船として認証していた。

NASAは月や火星探査に注力

 ISSを往復するときは4人…

この記事は有料記事です。残り731文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
香取啓介
科学みらい部次長
専門・関心分野
環境・エネルギー、テクノロジー、科学政策、国際関係