インスタにあふれる「虚構」の姿 もっと、もっと…気付けば摂食障害

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サンフランシスコ=五十嵐大介
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 メタ(旧フェイスブック)傘下の写真投稿アプリ「インスタグラム」が、若者に悪影響があると批判されている。10歳でスマートフォンを手にしてから長く利用してきた米国在住の高校生はソーシャルメディアが「両刃の剣」だと実感したという。

 ロサンゼルス近郊に住む高校生ケルシー・ウーさん(16)は8歳のころ、太っていたことでいじめを受けた。「身体が大きいことは社会では悪いことだという思いが植え付けられた」という。その後ダイエットを始め、中高と続けた。カロリー計算機を常に見て、油や塩が入ったものを取らず、1カ月で10キロ近くやせたこともあったという。「体重が増えることが怖くて、やめられなかった」。そして昨年、14歳の時に自分が摂食障害だと気づいた。

「毎日1000回、悪いイメージが脳に植え付けられる」

 ウーさんは10歳の時にスマートフォンを買ってもらい、すぐにインスタを使い始めた。まわりの友人もみんな使っていた。1日5、6時間はスマホをみていた。

 「ほとんどの人が自分たちの…

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この記事を書いた人
五十嵐大介
サンフランシスコ支局長兼編集委員
専門・関心分野
テクノロジー、経済、グローバリゼーション
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    藤井涼
    (UchuBiz編集長)
    2021年12月13日9時23分 投稿
    【視点】

    InstagramのCEOであるアダム・モセリ氏は米国時間12月8日、米上院の公聴会で、若者の保護は「一企業の問題ではない」と釈明しました。また、ユーザーの年齢確認やペアレンタルコントロール機能導入の方法など、ネット上の若者を保護するベスト

    …続きを読む