二つの大震災を生きた元宝塚トップ真飛聖 涙を流した理由は
すみれForever:35
大好きなテレビの世界に羽ばたいて、キリリと輝く真飛聖(まとぶ・せい)さん。宝塚歌劇団の花組トップスターとして活躍しました。華やかな立ち姿にエネルギッシュなダンスや歌が持ち味。その初舞台は1995年春、阪神大震災の直後で、退団公演は2011年の東日本大震災と重なりました。困難の中、どんな思いで舞台を届けてきたのか。振り返っていただきました。
宝塚歌劇団OGのみなさんが次の人を指名して、リレー形式で登場するインタビュー企画。今回は元花組男役スター瀬戸かずやさんから、真飛さんへ。
阪神大震災が起きたときは、宝塚音楽学校の本科生。1月17日は卒業試験の当日でした。寮の低い階で寝ていて、あんな大事の地震だとは……。みんな実家へ戻ることになり、宝塚から伊丹空港まで1時間ほどかけて歩きました。街並みは大変なことになっていて、宝塚も自分たちもどうなるんだろうと思いました。
私たちの初舞台は、宝塚大劇場再開の公演になりました(大劇場は被災し、花組公演が中止になっていたため)。星組の麻路(あさじ)さきさんのトップお披露目で、3月31日が初日。ラインダンスの振り付けは、名物の喜多弘先生です。怖いんですが、とても愛情深くて。みんなで泣いたり笑ったりしながら過ごしました。青春ですね。
入団5年目に「我が愛は山の…
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