原因不明の小児肝炎、日本でも7人の可能性報告 米国で5人死亡
ワシントン=合田禄
国内外で報告が続く原因不明の子どもの肝炎について、米疾病対策センター(CDC)は6日、患者109人の調査を進めていると発表した。このうち十数人が肝臓移植を受け、5人は死亡したという。日本でもこれまでに、該当する可能性のある患者7人が報告されている。
A~E型の肝炎を引き起こすウイルスは確認されておらず、原因は分かっていない。一方、肝炎を発症した5割以上の子どもから風邪などの症状を引き起こす「アデノウイルス」が検出された。このうち「41型」という種類が検出されたケースが複数報告された。ただ、このウイルスは胃腸炎の原因になるが、健康な子どもで肝炎の原因となることは通常なく、関連性ははっきりしていない。
新型コロナウイルスとの関連…