羽生善治九段と山崎隆之八段は「言語の棋士」 将棋担当・北野新太

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北野新太
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 羽生善治九段×山崎隆之八段。

 16日、第81期名人戦・順位戦B級1組1回戦を戦う両雄には、取材者の視点からの共通点がある。

 「言語の棋士」であること。豊かな感性、鋭い感覚による2人の言葉は記事を書くための良い材料になるだけでなく、人としての学びを得たり、単純に心を動かされたりする何かでもある。

 2018年2月、羽生が棋士としての死生観のようなものを披瀝(ひれき)してくれたことがある。

北野記者が見た羽生九段と山崎八段

身震いした羽生九段の「膨大な可能性の中の一欠片の経験」という言葉、想像を上回った山崎八段の豊穣な表現。北野新太記者が2人への思いをつづりました。

将棋・羽生善治九段 vs. 山崎隆之八段 B級1組順位戦開幕戦を森内俊之九段がLive解説

羽生九段の前人未到の1500勝をかけた対局を森内九段が解説します。有料会員は無料でご視聴頂けます。

 「10代や20代の若い頃というものは、時間は永遠に続くという錯覚をしていますよね。本当に偉大な錯覚だと思います(笑)。私もそうでした。でも、30代から40代へと年齢を重ねていくにつれて、いつかは死んでしまうということや人生は有限であるということを徐々に実感してくる感覚は誰しもありますよね。ならば、限られた時間の中で何をするのか、何をするべきなのかということを考えるようになりました」

 「将棋の本質が謎に包まれて…

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この記事を書いた人
北野新太
文化部|囲碁将棋担当
専門・関心分野
囲碁将棋
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    村瀬信也
    (朝日新聞記者=文化、将棋)
    2022年6月17日19時1分 投稿
    【視点】

    記者にとって、山崎隆之八段は取材のやりがいがある棋士だと思います。「約2時間の間、こちらが質問をしたのは4問か5問。彼は、私が何を聞きたいかを初めから理解していたような様子で語り続けた」とこの記事にあるように、自らの思いを惜しむことなく存分

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