面会できないママ友へ コロナ禍ならではの伝え方「出産おめでとう」

有料記事いつも、どこかで

若松真平
[PR]

 都内在住の会社員・ぴかさん(31)が、ママ友のおちぃさん(36)と知り合ったのは2019年。

 お互い妊娠中に「つわりがつらい」とツイッターでつぶやいたのがきっかけだった。

 ツイッターのやりとりするうちに、どうやら近くに住んでいるような感じがした。

 思い切って尋ねてみると、同じ病院で出産することがわかった。

 ぴかさんは初産、おちぃさんは2人目。

 この年の8月、ぴかさんが「陣痛が来た」とつぶやくと、何時間か経ってから「私も」と返信があった。

 1日違いの出産となった2人。

 初めて会ったのは、出産数日後の授乳室だった。

 パジャマの柄を伝えたら、おちぃさんが声をかけてくれた。

 お互いすっぴんで、髪もボサボサ。素を隠すことなく見せ合えたことで、さらに仲良くなった。

 退院してからは、一緒にお茶を飲みに行ったり子どもを遊ばせたり。ツイッターだけでなく、リアルな交流も始まった。

    ◇

 今年6月下旬、おちぃさんが第3子を出産した。

 新型コロナウイルス感染防止のため面会不可で、お祝いの言葉を直接伝えることができなかった。

 昨年5月に次男を出産したぴかさんも、コロナ禍での出産の大変さは身にしみていた。

 だからこそ、なんとかおめでとうを伝えたい。

 そう思って「ある方法」を思いつき、実行することにした。

 6月25日の午前。暑くて風…

この記事は有料記事です。残り1593文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
若松真平
編集委員
専門・関心分野
くらし