レーガン大統領守り撃たれた警護隊員 「日本の警察は高度、ただ…」
米国では1981年、レーガン大統領(当時)の暗殺未遂事件が起きた。シークレットサービス(大統領警護隊)のメンバーだったティム・マッカーシーさん(73)はとっさにレーガン氏を守るために両腕を広げて立ちはだかり、銃弾を受けた。「教科書通りの対応」だったが大統領も負傷した。その教訓から、警備にあるものが導入され、劇的な効果があったという。マッカーシーさんは、安倍晋三元首相の銃撃事件をどう見たのか。
Tim McCarthy シークレットサービスのメンバーとして、大統領警護部門に8年勤務したほか、シカゴで14年間、犯罪捜査官として勤務した。1994年~20年、イリノイ州オーランドパーク警察署長。現在は警備会社長。
――安倍元首相が銃撃され、亡くなりました。
映像などを多く見ておらず、状況を深くは知りませんが、悲劇です。首相は私たちの大統領に相当します。米国では、元大統領本人と配偶者は生涯にわたりシークレットサービスの警護を受けます。最初はかなりの人数で、強固な態勢が取られます。年月が経って知名度が下がり、忘れられがちになってくると、インテリジェンス(情報)に基づいて人数が減らされるのです。
――今回の事件の警備についてどう見ていますか。
日本は安全な国とはいえ、警…
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