「世界一くさい」缶詰を開け、学ぶ異文化 東中野の町会が企画
滝沢貴大
【動画】「シュールストレミング」の試食会=滝沢貴大撮影
「世界一臭い」「地獄の缶詰」とされるスウェーデンの「シュールストレミング」。現地から取り寄せた缶詰を開け、試食する催しが21日、東京都中野区であった。SNSで知った人など約1500人が集まり、匂いに驚きながらも、生産地に思いをはせた。
企画したのは、東中野5丁目小滝町会。メンバーの一人が通販サイトで安売りされた缶詰を購入し、「町会のみんなで開けませんか」と会長の岸哲也さん(60)に相談したのがきっかけだった。岸さんは「一人で買って食べるのは難しい。仲間と楽しみながら、異文化や環境問題への理解を深めるイベントに」と考え、SNSで発信した。
反響は大きく、この日は区外からも多くの人が会場の東中野区民活動センターに駆け付けた。入り口で検温や消毒を徹底。試食前には、輸入業者の担当者らが缶詰について説明した。ニシンの塩漬けを缶詰内で発酵させるスウェーデン伝統の保存食で、現地では8月の第3木曜日が販売の解禁日という。近年は乱獲や環境破壊などでニシンの漁獲量が急減していることなどが説明された。
そして、町会メンバーによっ…