藤井王将、先手で22連勝 羽生九段が挑む難関「後手番ブレーク」
またしても、の「先手番キープ」だった。将棋の藤井聡太王将(20)=竜王・王位・叡王・棋聖と合わせ五冠=に羽生善治九段(52)が挑戦している第72期王将戦七番勝負の第3局が29日まで金沢市で指され、先手の藤井が勝って2勝1敗と白星を先行させた。
藤井は第3局の勝利により、先手番では公式戦22連勝となった。昨年6月3日、2度の千日手となって話題を集めた棋聖戦五番勝負第1局で挑戦者の永瀬拓矢王座(30)に敗れて以来、実に半年以上も先手番で勝ち続けていることになる。延べ22人の相手は実力者しかおらず、うち延べ18人はタイトル獲得経験者であることを考慮すると恐るべき数字と言えよう。
将棋は先手がやや有利な競技である。相手より先に一手を指せるため、一手先に敵陣や敵玉に迫ることができるからだ。おのずと主導権を握りやすくなる。
2021年度の公式戦(女流棋戦を除く)は通算2721局で先手が1446勝し、勝率は5割3分1厘。過去5年度の先手勝率はそれぞれ50~55%で推移している。
先手番がやや有利とされる中でも、藤井王将の先手番での強さは際立っています。羽生九段はこの王将戦でも後手番での工夫を見せてきましたが、至難の「後手番ブレーク」はなるのでしょうか。
さらに、最高水準の技術と技…
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