和牛が語る「もうええわ」の神髄 温かみ、つながり残し絶品の終幕

有料記事勝手に関西遺産

向井大輔
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まだまだ勝手に関西遺産

 いよいよ関西遺産も今回でフィナーレ。2004年秋のスタートから19年弱、勝手に認定した「遺産」は1千件近くに上る。さすがに「もうええわ」という声が聞こえてきそうな……。ということで、最終回は「もうええわ」にまつわるお話です。

 真っ先に頭に浮かぶのが、お笑いの「もうええわ」。関西の漫才師たちがネタの最後にぶち込む定番フレーズとして、聞いたことがない人はいないと思う。知らんけど(これも関西遺産です)。

 中でもお笑いコンビ「和牛」の川西賢志郎さん(39)が発する「もうええわ」は、表情といい、トーン、間(ま)といい、絶品。「色んなもうええわ」というネタがあるほどで、ネットを見ても「色気がある」「風情がある」「職人芸」と絶賛されている。

 「単なる終わりの合図にならず、言葉としてちゃんと感情が乗るよう心がけています」。川西さんはそう教えてくれた。相方の水田信二さん(42)が繰り出すボケがエスカレートしていって、「限界に達した時に、自分の内から『もうええわ』があふれ出るイメージです」。表情もあえて作るようなことはせず、自然体なのだそうだ。

 「でも、めっちゃ嫌という感…

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