中央線快速を駆けるスリムな旧型車両 「再雇用」の背景は半導体不足
細沢礼輝
東京から新宿を経由し、高尾(東京都八王子市)までを結ぶJR東日本の中央線快速。ひっきりなしに行き交うオレンジ色の電車の中に、少々くたびれた旧型車両が交じっている。
1993年に登場し、京浜東北線などで活躍した「209系」だ。
国鉄民営化で発足したJR東日本が、初めて開発した通勤電車。1千両以上が製造され、文字どおり通勤の「顔」だった。
だが、後継車両の登場にあわせて現役から順次外れ、京浜東北線からは2010年に姿を消した。ただ、一部がリニューアルしたうえで、房総地域などを走り続けている。
そんな旧型車両がなぜ、首都圏の大動脈に戻ってきたのだろう。
現在の中央線快速の主力は「…
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