僕も泣いたんだった 支えてくれた彼のヒットに 辻発彦さんの観戦記

有料記事甲子園観戦記

構成・大坂尚子
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 (21日、第105回全国高校野球選手権記念大会準決勝 神奈川・慶応2―0茨城・土浦日大)

 18年ぶりに甲子園高校野球を見ます。目の前にキヨ(清原和博さん)がいる。久しぶりだなあ。西武での現役時代、彼が一塁手で私が二塁手。慶応にいる息子さんの応援だね。親の顔でした。握手しました。

 慶応も土浦日大も髪形が自由なんだね。大学野球みたい。西武では高橋光成(こうな)や今井達也が長髪にしていたけど、彼らの取り組む姿勢、成長を見てきたからこそ、気にすらしなかったです。

甲子園観戦記

各界で活躍する方を球場のスタンドにお招きし、連日配信中の「甲子園観戦記」。こちらでまとめて読めます。

 慶応と土浦日大は「選手が考える」という点も共通しているそうですね。慶応は狙い球も選手それぞれの判断で決めるんですか。監督の指示通りに動けばいい時代もあったけど、それでは発想力は育たない。髪形に制約を設けず、自主性を大事にする。こういうチームが勝ち進むのも、時代の流れなのでしょう。

 監督として選手への接し方に…

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この記事を書いた人
大坂尚子
スポーツ部
専門・関心分野
野球、アメフト、フィギュアスケート、陸上
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    中川文如
    (朝日新聞コンテンツ編成本部次長)
    2023年8月22日14時4分 投稿
    【視点】

    「成功はいくらでも褒められるけど、失敗したときが難しい。しかも野球は失敗の方が多い。僕は意図を確認するよう心がけました。なぜそういう打撃になったのか。どういう考えで送球したのか。結果はミスでも、意図が間違っていなければいいんです」 「

    …続きを読む