落書きが孤独を抜け出す特技に ADHDの20歳を支えた先生の言葉

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茂木克信
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 生後間もなく、経済苦から親に捨てられた。注意欠如・多動症(ADHD)の影響で、幼いころからとっぴな行動をとった。

 高校時代には警察沙汰を起こし、里親の下にいられなくなった。孤独に陥りかけた木村真(まこと)さん(20)=新潟市西区=だったが、ずっと続けていたことがあった。

授業中にひたすらペンで描き続けた

 木村さんは、朝起きられず日中に眠くなる睡眠障害学習障害もある。数字や漢字は今も苦手だ。子どものころから学校の授業がよく理解できなかった。

 小学校低学年のとき、席に座っていても何もすることがなかった。イライラして大声で叫んだり暴れたりした。

 教室にいたくない。でも先生にしかられたくない。考えた末、ノートに落書きを始めた。

 テレビで見た映像や読んだマ…

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この記事を書いた人
茂木克信
新潟総局|行政担当
専門・関心分野
地方自治、くらし経済、依存症、セカンドライフ