学士会館、再開発で大型ビル計画 年内営業終了、旧館は保存へ 東京
国の有形文化財に登録されている学士会館(東京都千代田区)が、再開発にあわせ年内いっぱいで営業を終了する。
同会館は1928年開業。関東大震災後に建てられた「震災復興建築」で、旧館は日本橋高島屋や帝国ホテル新本館を手がけた高橋貞太郎によって設計された。旧七帝大の卒業生の交流の場としてつくられたが、現在ではレストラン、結婚式場などとして一般利用されている。
学士会や事業者によると、築90年を過ぎて、耐震性を含め老朽化が進んでいるため、全面改修することに。白山通りの拡張計画もあり、学士会単独での事業が難しいため、隣地所有者と共同で再開発に乗り出すことになった。
2025年4月ごろから新館の解体工事を始める予定だが、旧館はそのままの姿で移動させる曳家(ひきや)工事で保存する計画だ。また、会館に隣接する神田錦町3丁目ビルが解体され、共同事業の大型ビルが29年夏ごろに完成予定という。
23日にあった事業説明会では、「再開発でどれぐらいの高さのビルが建つのか」といった質問が相次いだ。事業者側は「まだ決まっていない」と明らかにしなかった。
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