第21回芸術性は人間が採点すべき、偏りがあってもいい 町田樹さんのAI論
スポーツ界で人工知能(AI)を利用した判定が少しずつ広がっている。一方、どこまでAIに委ねるべきかという議論もある。AIによる判定について、元フィギュアスケート選手で、現在は国学院大人間開発学部助教の町田樹(たつき)さん(34)が語った。
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AIによる採点は、「競技者に疑念を抱かせない」「人材不足を打開するツールになる」という2点から意義があります。
判定を委ねても人間の尊厳は失われない
例えば、フライングディスク(円盤遊具)をパスでつないで得点を競う「アルティメット」という競技では審判はいません。選手たち自身が判定します。それで当人たちが納得できるならそれでいいと思います。AIも同様に一つの選択肢になります。
フィギュアスケートでは、ジ…