野球の大リーグ機構(MLB)傘下の3Aでは、機械が自動的にボール・ストライクを判定するシステム(ABS)が採用され、「ロボット審判」とも呼ばれる。各選手の身長などで決まるストライクゾーンに対し、複数の高性能カメラ「ホークアイ」がとらえた投球の軌道がストライクかどうかを、MLBの独自プログラムが判定する仕組みだ。
投球が捕手のミットに収まると、ストライクかボールの判定が間を置かずに人間の球審にイヤホンから伝えられる。球審は録音された音声通りにコールするだけだ。
MLBは2019年、将来のルール変更も見すえ、独立リーグと提携してABSの試験運用を始めた。「主な目的は判定の精度を高め、(人間の審判による偏りをなくして)ストライクゾーンを統一してコールするため」(MLB広報担当者)という。
複数カメラがとらえる投球 異議ある時は…
独立リーグでの試用期間を経…