第43回卒アル写真が偽ポルノに、壊された日常 被害拡大の韓国では厳罰化

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ソウル=太田成美
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 2021年7月、ソウル。「ルマ」というペンネームの女性(当時20代後半)のスマートフォンに、知らないユーザーからメッセージが届いた。

 「アンニョン(やあ)」。通信アプリ「テレグラム」に届いたのは、合成され、自分の顔に裸の体がつけられた画像。複数の男と性行為をしているように見えるものもあった。本名や性的画像がアプリのグループ内で共有された画像も。韓国で主流の通信アプリ「カカオトーク」のプロフィル写真が合成に使われていた。ルマさんは証拠を残すため、震える手でスクリーンショットを撮った。

 翌年、卒業したソウル大の同窓生と会い、同様の被害が広がっていることがわかった。約10人が合同で告訴状を提出したが、捜査は打ち切られた。「匿名性が高いテレグラムの特性から、容疑者を特定できなかった」(ソウル警察庁)との理由だ。

1年半以上かけてテレグラムで接触、現れたのは

 被害者らは、数年前に韓国で…

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この記事を書いた人
太田成美
ソウル支局
専門・関心分野
朝鮮半島情勢、日韓関係、ジェンダー

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