「ダイハツ存続、社会から認められないのでは」トヨタが悩んだ再建策

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稲垣千駿 江口英佑 近藤郷平
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 車両認証不正に揺れるダイハツ工業が、3月からの新たな経営体制を公表した。現経営陣の大半を入れ替え、親会社のトヨタ自動車の期待に応えようと膨らませてきた事業領域も見直す方向だ。トヨタ自身も風通しの良いグループの関係をつくっていくとするが、信頼回復への道のりは険しい。

 「(ダイハツの)存続そのものが社会から認められないんじゃないかというところを原点に、トヨタとの一体化も含めて検討した」

 トヨタの佐藤恒治社長は13日の記者会見で、新たな経営体制の検討段階で、ダイハツを取り込むことも考えたと明らかにした。最終的には100年を超える歴史や従業員、販売店などの声を踏まえ、ダイハツを残す道を選んだという。

 また、佐藤社長は新社長に井…

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この記事を書いた人
稲垣千駿
経済部|トヨタ自動車担当
専門・関心分野
自動車・証券業界、企業統治、金融政策