離島防衛を想定 日米共同訓練「アイアン・フィスト」始まる

編集委員・土居貴輝
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 離島の防衛を想定した陸上自衛隊米海兵隊の共同訓練「アイアン・フィスト24」(IF24)が25日、陸自相浦駐屯地長崎県佐世保市)で始まった。沖永良部島(鹿児島県)や沖縄本島と周辺で、海や空から上陸して戦闘する着上陸訓練などを実施する予定という。3月17日まで。

 「Iron Fist(鉄の拳)」(IF)は、離島の防衛に焦点を当てた日米の共同訓練。2005年度に始まった。米カリフォルニア州の海兵隊基地で実施されてきたが、22年度から訓練区域が九州や南西諸島周辺に変わった。

 日本側から、離島防衛を担う陸自の水陸機動団や海上自衛隊の掃海隊群、米側から西太平洋の有事で最初に投入される米海兵隊第31海兵遠征部隊(31MEU、司令部・沖縄)など日米あわせて計2100人が参加。海自輸送艦くにさき、米海軍の強襲揚陸艦アメリカなど日米の艦艇も加わる。

 2月25日に相浦駐屯地であった訓練の開始式で、第2水陸機動連隊長の辻一1等陸佐は「(今回の訓練によって)南西地域における島嶼(とうしょ)防衛のための日米共同の水陸両用作戦の遂行能力を向上させ、日米同盟の結束の強さを示すことができる」と述べた。

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