長崎県がIR整備の断念表明 国が不認定、再挑戦も「極めて厳しい」
寿柳聡
長崎県が誘致をめざし、昨年12月に国から不認定とされたカジノを含む統合型リゾート(IR)整備計画について、県は13日、断念すると表明した。審査結果について行政不服審査請求をしないことを県議会に報告。国が再募集した場合も事業者の公募などに白紙から取り組む必要があり、現状では審査のハードルも「相当程度高い」とした。
2014年3月に前知事が誘致推進を表明して10年。IRを軸に描いてきた県北地域の浮揚策も、早急に練り直す必要が生じる。
県の整備計画によると、IRは佐世保市のハウステンボス敷地内で27年の開業をめざしていた。約31ヘクタールの敷地にカジノ棟のほか高級ホテルや商業施設、国際展示場などを設置。国内外から年間840万人の来客と年間約2700億円の売上高を見込んでいた。
県は22年4月、政府に計画…
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