第4回東大の模試判定見た親「もう降参」 でも地方女子の挑戦には高い壁

有料記事女子の進学変わりましたか

福井万穂
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 「私も最初は、東大って、ものすごく遠い、雲の上の存在だと思っていました」

 昨年12月、東京大本郷キャンパス(東京都文京区)にある学生支援センターの会議室。徳島県から来た高校生たちに語りかける東大文科三類2年(当時)の増村莉子さん(20)の姿があった。

 金沢市出身。当初は、東大進学を「オリンピックに出るのと同じくらい」高い壁だと感じていた。ただ高1の9月、地方の高校生の進学を後押しする学生団体「Fair(フェア)Wind(ウィンド)」のオンラインセミナーに参加。東大生と交流するうちに心の距離が近くなり、現実的な目標として見据えるようになった。

 「東大生になって、FairWindに入りたい」という当時の夢をかなえ、昨年秋からは代表として活動する。この日は本郷キャンパスを案内したほか、学生生活や受験勉強のコツを紹介した。

猛反対した父「本音を言うと…」

 九州の私立高の2年生だった女子生徒(17)は昨年の夏休み、学校の引率でFairWindのツアーに参加した。学生の案内でキャンパスを巡り、勉強の相談にも乗ってもらった。女子生徒はこのとき、両親から東京への進学を猛反対されたことも打ち明けた。

東大進学をめざし、両親への説得を重ねた女子生徒。父親がこぼした「本音」は、厳しい現実でした。地方出身の東大生も感じた「ハードル」とは。支援の動きについても、紹介します。

 父の反対する理由は「昭和的…

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この記事を書いた人
福井万穂
西部報道センター|行政
専門・関心分野
沖縄、水俣、教育