米ボーイングの新型有人宇宙船打ち上げ スペースXに続き民間2社目

有料記事

ケネディ宇宙センター〈フロリダ州〉=合田禄
[PR]

 米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士2人を乗せた米航空大手ボーイングの新型宇宙船が5日、米フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられた。初の有人飛行で、約25時間半後に国際宇宙ステーション(ISS)に到着する予定。米国はISSへの飛行士の輸送手段を2種類、確保することになる。

 新型宇宙船「スターライナー」は米東部時間5日午前10時50分ごろ(日本時間5日午後11時50分ごろ)、アトラスVロケットで打ち上げられた。約30分後、地球を周回する軌道に入った。

 今回の主な目的は有人宇宙船としての機能の確認。生命維持装置やISSにドッキングするシステムがきちんと動くかを検証する。

 ISSに約1週間滞在した後、地球に戻り、米西部の米軍施設にパラシュートで着陸する計画だ。

 今回の有人飛行試験は当初、5月初旬に実施される予定だったが、直前にロケットで問題が発生して延期となった。その後、宇宙船からヘリウムが漏れていることも判明し、安全性の再評価のために打ち上げが約1カ月遅れた。

 NASAは2011年にスペ…

この記事は有料記事です。残り1106文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
合田禄
アメリカ総局|科学・米国政治担当
専門・関心分野
科学、医療、気候変動、宇宙開発