新王者は40歳 フィギュアと選手寿命 15年ぶりに靴を履いて…

有料記事

ノンフィクションライター・田村明子
[PR]

 3月にカナダ・モントリオールであった世界選手権で、40歳の新世界チャンピオンが誕生した。カナダのペア選手、ディアナ・ステラートデュデクである。

 パートナーのマキシム・デシャンと2度目の世界への挑戦で、見事に優勝。他のスポーツに比べて競技寿命が短いフィギュアスケートにおいて、彼女は全種目の中で女性として史上最年長の世界チャンピオンになった。

 「こういう記録を作ろうと思ってスケートに戻ったわけではないんです」と苦笑いしたステラートデュデク。「でも夢を達成するためには、そうなることは必然でした。だって今の私はどこに行っても最年長なので」

 米国生まれの彼女は、ジュニアで注目されたシングル選手だった。だが大きなけがをして、2001年に17歳で競技を引退。就職、結婚を経て2016年にスケートのトレーニングを再開したのだった。

 きっかけは天からの啓示とし…

この記事は有料記事です。残り1361文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【初トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

  • commentatorHeader
    平尾剛
    (スポーツ教育学者・元ラグビー日本代表)
    2024年5月30日16時47分 投稿
    【視点】

    40歳で世界選手権優勝、しかもフィギュアスケートでとなれば驚くしかない。フィギュアスケートにおけるピークパフォーマンスは10代だといわれてきたからだ。それぞれの競技にはその特性によっておおよその引退時期が見込まれているが、なかでもとりわけフ

    …続きを読む
フィギュアスケート特集

フィギュアスケート特集

グランプリファイナルの結果や、注目選手の最新情報はこちらから[もっと見る]